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空き家を売却・賃貸するためにリフォームは必須?

基本的にリフォームは必須と考える

空き家の売却・賃貸を考えている場合、今、その家の状態はどうなっていますか?空き家を所有する事情は人によって様々ですが、新築同様の状態の空き家を所有している方は少ないと思います。

空き家を買おう・借りようとする方の立場で考えれば、できるだけ手間をかけずに、最初から綺麗な状態で住みたいというのが本音ではないでしょうか。

そう考えると、売却や賃貸をする場合は、基本的なリフォームは必須と考えておきましょう。空き家により高い資産価値を持たせたい場合には、付加価値としてリノベーションまで考えると良いでしょう。

ちなみに、リフォームは「原状回復(必要最低限綺麗な状態に戻す)」、リノベーションは「リフォーム+機能性向上」と考えると分かりやすいです。

例えば、リフォームは元々の空き家の間取りなどはそのままに、外壁や壁紙、床の張り替えなどを新しくして人が住む前の綺麗な状態に見栄えを戻すこと、リノベーションは間取り自体を変えてしまう、デザインや機能性を重視した外壁、壁紙、床の張り替え、キッチンや浴室入れかえなどが挙げられます。

リノベーションまですれば必ず売れるのか、と言うのは一概にそうは言い切れません。リノベーションまで考える場合、良くしようと思うほどキリがありませんし、利益を出そうとすればそれだけ売却・賃貸の価格にも上乗せされていくからです。

(画像はACより)

需要層を考えてリフォーム・リノベーションをする

戸建てなのかマンションなのか、空き家がある地域がどこなのかによって、需要層が変わってきます。

例えば、都心や都心から近い郊外に空き家があれば、単にリフォームするのではなく、ファミリー向けに間取りを変えて大胆にリノベーションしてしまう方が買い手・借り手がつきやすくなる場合もあります。

逆に地方の空き家の場合、あえてリフォーム・リノベーションをしないという選択肢もあります。とにかく安く買って自分でDIYをして住みたい、古民家カフェを開きたいなど特殊な需要が考えられるからです。

この場合は売り手側の都合で下手にリフォーム・リノベーションをしてしまうとかえって売りにくくなるでしょう。

空き家を売却・賃貸するにもマーケティング的な知識が必要です。ご自身が所有する空き家の状態、場所を把握した上で、適切なリフォーム・リノベーションを施したいものです。

悩まないで専門家に相談しよう

マーケティング的な知識が必要とはいっても、なかなか自分では所有する空き家の周辺環境を把握しきれない場合もあります。

こうした場合は、「NPO法人空き家・空き地管理センター」などのNPO法人や、各自治体の空き家バンクの窓口、空き家向けのリフォーム・リノベーション業者に詳しい民間企業などに連絡をして、どうやってリフォーム・リノベーションをしていくのか相談するのがベターです。

空き家が所在している土地の不動産業者に相談するのも良いでしょう。不動産会社は売却や賃貸のプロで、土地の事情にも精通しています。

ただし、空き家の売却・賃貸やそれに伴うリフォーム・リノベーションについて、後々トラブルにならないようにするためには、初期の検討段階では不動産会社やリフォーム・リノベーション業者は一社に絞らないことです。

必ず複数の業者に相談、見積もりを取ってリサーチをかけましょう。

また、マンションの場合は管理組合の規約も事前に把握しておきます。リフォーム・リノベーションの制限がかかっている場合があるためです。

さらに、補助金が利用できないかもチェックしておきます。自治体によっては空き家の改修で補助金を出してくれるところもあります。また、売り手だけでなく買い手に対する補助が出る場合もあります。

こうした補助金を利用するためには多くは条件が設定されており、その条件を満たさなければなりません。リフォーム・リノベーションを考える場合は補助金のことも一度調べておく必要があります。

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