【補助金】空き家の解体以外も対象となる補助金制度まとめ(都内編)
解体費用の助成金、ローン以外にもリフォームや修繕工事を対象とした助成金制度があります。
本日のブログでは東京都内の渋谷区、豊島区、目黒区、大田区にピックアップして各制度の特徴をまとめていきたいと思います。
【渋谷区】
◆制度名
渋谷区住宅簡易改修工事費助成
◆対象者
渋谷区に住民登録している個人
対象住宅の所有者、所有者の配偶者、所有者の親又は子
対象住宅の居住者
◆対象住宅
渋谷区内の住宅で本助成を受けたことがない住宅
◆対象工事
改修工事、および住宅と一体となっている敷地お内の外回り工事(新築、増築工事除く)
課税前の工事費用が5万円以上の工事
渋谷区が行っている他の助成制度により助成対象として承認された工事箇所以外
平成28年1月末までに申請があり、申請後に着工し、平成28年3月15日までに完了する工事
◆助成金額
課税前の工事費用の20%、最大10万円
◆渋谷区HP:https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/house/shien_7.html
◆総論
平均的な基準を設けており、全国の多くの市区町村が渋谷区と類似した助成制度を設定している
【豊島区】
◆制度名
住宅修繕・リフォーム資金助成事業
◆対象者
豊島区内に引き続き2年以上居住している
前年世帯月額所得が158,000円または214,000円以下(公営住宅法施行令第1条第3号の条件より算出)
対象住宅の所有権を有している者又は同居親族
住民税を滞納していない世帯
暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に規定する暴力団員でないこと
◆対象住宅
個人住宅及び賃貸住宅、居住の用に供する部分、家屋及び付属設備
※倉庫、車庫、店舗、外構等は除く
◆対象工事
下記を除く工事
建築確認申請が必要であるもの
修繕工事の結果、建築基準法違反になる可能性があるもの
他の住宅改修等に関する助成制度等の対象となるもの
助成承認前に着手したもの
住宅の修繕工事及びリフォーム工事を伴わない、簡易な器具設置のみのもの
住宅の所有権の共有者及び賃借人との同意が見込めないもの
◆助成金額
課税前の工事費用の30%以内、修繕工事の場合は最大10万円、リフォーム工事の場合は20万円
※交付請求の受付順で予算を超えた場合は終了
◆豊島区HP:https://www.city.toshima.lg.jp/308/machizukuri/sumai/kekaku/yushi/032297.html
◆総論
エリア属性を加味したのか対象基準は平均より厳しい印象
工事費用の30%まで助成されるのは他の市区町村とくらべて大きな特徴
【目黒区】
◆制度名
住宅リフォーム資金助成
◆対象者および対象住宅、対象工事
【一般リフォーム工事】
目黒区民が区内に所有し、自身で居住している居住用住宅の増改修・修繕等、住宅の機能維持・向上のための改修工事。マンションや区分所有住宅の場合には、専有部分のみ対象
【アスベスト除去工事】
目黒区民が区内に所有し、自身で居住している居住用住宅の吹き付けアスベスト、アスベスト含有吹き付けロックウールの除去・復旧工事
【バリアフリーリフォーム工事】
目黒区民が区内に所有している、賃貸用住宅の空き家・空き室に対して行う、高齢者・障害者等が住みやすくするための以下の工事。集合住宅の場合は、共用部分も対象となります。
・手すりの取り付け
・段差の解消(低浴槽化を含む)
・滑り防止及び移動の円滑化等のための床材の変更
・引き戸等への扉の取替え
・洋式便器等への便器の取替え
・上記に準ずる工事とその付帯工事
◆対象工事
工事費用が税抜20万円以上
申請時に未着工かつ平成28年3月31日までに工事、支払いが完了する
平成22年4月1日以降に本助成を受けたことがないもの
※アスベスト除去工事の場合は一度も助成を受けたことがないもの
◆助成金額
課税前の工事費用の10%
一般リフォーム、バリアフリーリフォームは上限10万円、アスベスト除去工事は上限20万円
◆目黒区HP:https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/sumai/enjo/reform/rifoumu.html
◆総論
工事区分がしっかり分けられておりアスベスト除去工事も含まれているのが特徴で高齢者が暮らしやすい街つくりに力を入れている印象
渋谷区の最低対象費用が5万円なのに対して目黒区は20万円と中規模工事以上を対象としているため、DIYレベルの小規模工事は対象とならない可能性が高い
【大田区】
◆制度名
住宅リフォーム助成事業
◆対象者
大田区民
対象住宅の所有者または賃借人
特別区民税、都民税の滞納が無いこと
既にこの制度の助成を受けていないこと
◆対象工事、助成金額
下記いずれかの工事に上限20万円として工事費用の10%を助成
【バリアフリー化】
段差解消、住宅内廊下幅等の拡張、転倒防止用手すりの設置など
【環境対策】
外壁・屋根・天井・床や窓の断熱改修、節水型トイレ・高断熱浴槽の設置など
【防犯・防災対策】
防犯ガラス・面格子の設置、屋根の軽量化、家具転倒防止機器の設置に伴う壁の補強工事など
◆大田区HP:https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/sumai/j_josei/jyutaku_reform_jyosei.html
◆総論
環境対策、防犯対策に関する工事も対象となるのが特徴
特定空家等の認定基準に防犯に関連する項目もあるため空き家の対策としても利用できる可能性がある